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2007年07月 アーカイブ

2007年07月04日

Review 2007 Spring Final

我らが政策メディア研究科メディアデザイン生を大いに悩ませる
レビュー科目の春学期最後の日です。何をするかというと至極単純明快で
メディアデザイン科の教授陣を目の前にして自分の研究進捗をプレゼンテーションして
クリティックをいただく、ただそれだけの授業です。

とは言うものの

懺悔の時間といっても過言ではない。
自分のプレゼンが終わって良くも悪くもほっとしていますが
ただ今もこの授業の真っ最中です。「これではいかんのですよ」
ほらたった今も修士2年の方が愚直なまでにダメ出しされました。


今日は丸一日あまり進んでいない研究をどう発表するかに苦心して
何時間もかけてスライドを作りました。ものの数分のためにどれだけ情熱と苦悩を
注いでいるかわかりません。朝からもやもや「どうするオレ、どうする?」とあせり続けて
直前になると手に汗にぎる緊張感。始まるとあっという間で、
あっけなく終わると後はもう腑抜けた時間をただただやり過ごすだけです。。

でも、ちょっといいなと思うのは
他の同じ研究分野の皆の取り組みをまとめて確認できることです。
興味関心や切り口、さらにはプレゼン方法まで様々な個性が現れていて
つくづく視野を広くもてる場です。。


修士1年の人で面白いなと感じた研究をしている人たちは
どうも音に関する取り組みが際立っています。

Bogという生命とコンピューティングの融合体みたいなものがあって
非常に不気味な形態と音を放つ謎の音響生命インターフェースを作っていたり
クソ坊主とかけあわせて空想坊主ととく(?)
独りのお経の時間を雄大にさせるファンタジック・マンが今度は
一人で唄う君が代を雄大にさせる「俺が代」を作っていたり


実態を僕の文章力では伝えきれないのが残念でなりませんがとても面白いです。
僕にはわかりませんが、二人ともそこまで技術力があるわけではなさそうだけど
感性がいい。。音響のあり方を、人と何かとの組み合わせ方の奇妙さで
見事に新しいものにしています。。まーしかしよくわからんけど。。

ずっと座り続けていると尿意に耐え切れない・・・
生理現象が明らかにしているようにそろそろ帰りたくなっております。。

2007年07月16日

誰にだって覚悟はある。千原Jrはすげえ!

家でゆっくりテレビを見るような時間が最近なくなってきていたけれども
三連休ということもあってか、昨日家に帰ってからははなんとなくのんびりと過ごしました。

そして久しぶりに見た「やりすぎコージー」

ご存知ない方に簡単に説明すると、
テレビ東京が誇るギルガメッシュナイト以来の最強深夜番組です。DVDもたくさん発売されています。
「ギルガメ」という響きがストレートに彷彿とさせるように、
当然中学生男子およびその当時の感性をいまだ忘れずに心に秘めてくる方には実にグッとくるイヤラシサ満載の番組なのですが、「芸人都市伝説」や「芸人格闘伝説」「ガンダム芸人トークSP」など、アメトーークに負けず劣らずハイ・クオリティなトークが展開される、実にエンターテイメントな番組でもあります。


昨日の「やりすぎコージー」
トークで面白い会で、未公開トークSPでした。

そこで印象的だったのが、
千原Jrがバイク事故で大怪我したときのエピソード。
さすがの芸人魂というか、死んでもおかしくなかったほどの事故ですら笑いに変えてしまうそれは見事な語り口でしたが、その端々から事故の凄惨な状況も言葉で出てきて、決してただおちゃらけているのではなく、一線を乗り越える大きな覚悟とそれを支えてくれた友人の力があったことも十分に伝わってきた。


この場を借りて勝手に説明すると、


事故直後、千原兄が病院に駆けつけたとき病室にいる数人の中で誰が自分の弟なのか見分けがつかないくらいに顔がグシャグシャになっていたらしい。頬骨が完全に粉砕していて、眼球を支えることができないため、目が鼻の穴あたりにまで垂れ下がっていたぐらいであったらしい。(読むに厳しい表現を続けること、本当にごめんなさい)

それで、本人もこれではもう人前に出る仕事はできない。お笑いを続けるにしても、作家として裏方でやっていくか、いっそお笑いではなく何か働ける場所を探すか、そんな状況であったらしい。しかし、先輩からの「戻って来い」の言葉でそれを乗り越えることができたのだそうだ。

たくさんの芸人仲間がお見舞いに来てくれたそうだが中でも板尾創路はカッコイイ。
来るなり「何しとんねん、お前。さっさと戻ってきーや(ウロ覚えだがそんな感じ)」シビレル。
しかし差し入れに置いてってくれた大量の雑誌の一番上がBRUTUSで表紙に


「今度はヴェスパに乗ろう!」と書いてあったそうな。

オチまでばっちりじゃないか・・・・!! 

事故がいつのことだったのか、具体的には知らないが今ではマルチに活躍する千原Jr。
それは、ある種その一件があったからなのかもしれないですね。。

話は変わって、
僕はかれこれ23歳であるので、当然周りの友達は社会人となってすっかり
「残業が・・・」「上司に飲まされて・・・」「ボーナスは・・・・」なーんて切り口の話題ばかり。
自分が収入どころか毎月の家賃やら学費やらが、学部時代よりも多くかかっていて、
それを親に負担してもらっているというこの悲しい有様なので、なんとも気が引けている。。


だからこそ、ここ数年間には必ず将来親に恩返ししたいという覚悟を持っています。
ええ、今はまだ何も成長できていないけれども。。


それで、皆社会人としてガンガンやってくのかと思っていました。

ところが友人の中にはこのまま日本企業的なサラリーマンを続けることに早くも疑問を抱いている男もいた。彼はとても優秀だと思う。オツムは某駒場にある優秀な国立進学校出身という経歴が何より保障している。また、たとえサークルとはいえ約60年間も続いている伝統ある団体の現役会員100人を束ねる役職を担っていた。だから、一流企業をそのまま突き進んで、いずれは会社でもそういうポジションをつかみとると思っていた。

でも今真剣に、大学院に戻るという進路を考え出している。

僕とは希望する分野は違うだろうからあまり参考にならなかったかもしれないが、今日は一緒に飲みつつ自分なりに考えた大学院進学への雑感を語ってみました。自分の研究室の先生が語っていたことの受け売りが半分以上あるのですけれどもね。。

日本の大学機関は大きくニ分される局面にいる。多くの学生をとって社会に幅広く出て行かせるための大学、そして社会を変えれるような先端研究をして、人材を育てるための大学。後者は大学院と直結している。それを実践教育というスタイルで実験的に取り組んできたのがSFCであり、より高度で先鋭化した研究をするために新大学院が創設されようとしている。この流れがドンピシャできている中で、大学院進学を考え出すというのはとてもいいことだと思う。新大学院で標榜するような人間像になれれば、自信をもって社会に出れるというか怖いものなしだと思う。

SFCの教育環境が生み出した人材は実際にすごい。学部生を見ていて、自分の学部時代を恥ずかしく感じるくらい実行力があるしよく勉強しているな、って思う。もちろん良い面だけではないとは思うが、SFCができてから約15年、ここでの取り組みで見出された答えの形として、新大学院を捉えるとそれが日吉に作られるというのは興味深い。SFCでの成果が日吉にもたらされようとしている。すると三田にも矢上にも、数年後にはSFCで培われた新しい教育環境に刷新されていくのであろう。

こう考えると、明らかに考えている分野が異なるであろうが、今の自分の目線から見て明らかに注力されている研究領域や、教育機関の動向について事細かく語ることは彼にとってもなんらか有益になる、と信じてだいぶアツク語った。。


まあまだ自分自身がひよっこもひよっこなので、ここでそれを書くのは割愛します。
いずれ、自分の作ったモノや、実際の経験を軸にして人に語れたらいいなと思います。
もちろん、成果を自慢するとかそんなヤボなものではなくです。。

2007年07月23日

書を捨てよ、街へ出て映画を観よう!

最近、修行中の身であるにも関わらず映画を観まくっています。
頭が固くなりすぎていて、何をやるにしてもミスリードしてしまっているので気分転換に。
自分がメディアだの何だのというものに興味を持って今の進路にいる原点なので、
映画を観る時間は、ただそれだけで自分には価値があるのです。


今週先週で2本、映画館で観ました。
期せずしてどちらも第60回カンヌ国際映画祭に出品された日本映画でした。


先週の日曜日に観たのは、
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』
カンヌ国際映画祭“批評週間”正式招待作品です。
市川海老蔵を巡る華やかな色恋で話題をさらった佐藤江梨子が主演なのですが、グラビアアイドル侮るなかれ!迫真の演技でかなり惹きこまれました。舞台は日本の片田舎、ということで典型的な日本映画が醸し出しがちな退屈さを連想されてしまう方もいると思いますが心配ご無用。かなり歪んだ家族の愛憎を描いている物語で、物語を前後するエピソードの入れ方も面白いです。だんだん全容が明らかになっていくテンポ感は後半になるほど小気味いいです。もともとは有名な戯曲だそうで、それもうなずける構成だ、と思いました。

ただずいぶん癖があり、性表現や暴力的なシーンはなかなか刺激が強いので、誰かと一緒に行くときは十分考慮すべしです。キャストの充実っぷりとタイトルの響きと“カンヌ招待作品”という肩書きだけで判断して、内容を考えていなかったから予想外に過激でその後の会話に若干困りました。。
なんというか、昼間っから観るにはずいぶん濃いです。しかし昼間っからたくさんの人が見に来ていました。渋谷ではシネマライズでやってます。シネマライズ大好き!


そして今週日曜日に観たのは
『殯の森』です。
こちらはなんとカンヌ国際映画祭コンペティション部門グランプリ!カンヌはグランプリではなくパルム・ドールがNo.1だから、一位というわけではないのですが大快挙だと思います。なんか下手な日本語だな。。 それはさておき、これは渋谷の映画カルチャーを下支えしてきた単館映画館の雄、我らがユーロスペースでレイトショーで観てきました。思いつきでふらりと行ったので一人で行ったのですが客層がモロに映画バカみたいな人達ばかりで、入りもなかなか良く、独特の空気感が漂っていました。

内容は、というとさすがカンヌで賞をとるだけあって、淡々としていたためせっかく観に行ったのに前半うとうとしてしまい、このような場でレビューできるほど理解できなかった。お恥ずかしい。山奥にある介護老人ホームに入っている認知症のおじいさんが、亡き妻を想い、その別れを惜しみながらも妻の元へとつまり死へと山の中をさまよう。ここの舞台となっている奈良の山は生と死の狭間で、その境界が曖昧で、この映画が漂わせる死生観がカンヌの審査員の心を掴んだのだろうな、と思いました。

とは言え僕は世俗的な一市民ですので、やっぱりモノタリナカッタ。。

実際、日本ではこの監督の作風は理解を集めにくく映画製作にあたって資金を集めるのが難儀であったそうだ。それで制作上の都合なのかもしれないが、有名な俳優が出演していない。主人公の老人なんてむしろ演技しているのかどうかすら疑わしい。と思ってウィキペディアを参照すると、なんと監督の知人で奈良の古書店店主!俳優ではないらしい!ス、スゴイ。。 俳優が誰だかわからないような単館上映系の低予算映画は、観客をターゲットになるかどうかで取捨選択するようなマーケティング的な思惑がないため、役者の演技を演技と思わず、その世界観を味わえるのが魅力です。


さてさて長々と書いてしまったが、いつまでも現実逃避しててはいけない!いやいや、映画を観ることに現実逃避を目的としてしまうことがいけない。。映画はやっぱり面白い。自分の骨肉となって、研究なり思索の深さなりに役立つはず、そんな信念を持ってこれからも映画は観続けようと思います。

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