最近、修行中の身であるにも関わらず映画を観まくっています。
頭が固くなりすぎていて、何をやるにしてもミスリードしてしまっているので気分転換に。
自分がメディアだの何だのというものに興味を持って今の進路にいる原点なので、
映画を観る時間は、ただそれだけで自分には価値があるのです。
今週先週で2本、映画館で観ました。
期せずしてどちらも第60回カンヌ国際映画祭に出品された日本映画でした。
先週の日曜日に観たのは、
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』
カンヌ国際映画祭“批評週間”正式招待作品です。
市川海老蔵を巡る華やかな色恋で話題をさらった佐藤江梨子が主演なのですが、グラビアアイドル侮るなかれ!迫真の演技でかなり惹きこまれました。舞台は日本の片田舎、ということで典型的な日本映画が醸し出しがちな退屈さを連想されてしまう方もいると思いますが心配ご無用。かなり歪んだ家族の愛憎を描いている物語で、物語を前後するエピソードの入れ方も面白いです。だんだん全容が明らかになっていくテンポ感は後半になるほど小気味いいです。もともとは有名な戯曲だそうで、それもうなずける構成だ、と思いました。
ただずいぶん癖があり、性表現や暴力的なシーンはなかなか刺激が強いので、誰かと一緒に行くときは十分考慮すべしです。キャストの充実っぷりとタイトルの響きと“カンヌ招待作品”という肩書きだけで判断して、内容を考えていなかったから予想外に過激でその後の会話に若干困りました。。
なんというか、昼間っから観るにはずいぶん濃いです。しかし昼間っからたくさんの人が見に来ていました。渋谷ではシネマライズでやってます。シネマライズ大好き!
そして今週日曜日に観たのは
『殯の森』です。
こちらはなんとカンヌ国際映画祭コンペティション部門グランプリ!カンヌはグランプリではなくパルム・ドールがNo.1だから、一位というわけではないのですが大快挙だと思います。なんか下手な日本語だな。。 それはさておき、これは渋谷の映画カルチャーを下支えしてきた単館映画館の雄、我らがユーロスペースでレイトショーで観てきました。思いつきでふらりと行ったので一人で行ったのですが客層がモロに映画バカみたいな人達ばかりで、入りもなかなか良く、独特の空気感が漂っていました。
内容は、というとさすがカンヌで賞をとるだけあって、淡々としていたためせっかく観に行ったのに前半うとうとしてしまい、このような場でレビューできるほど理解できなかった。お恥ずかしい。山奥にある介護老人ホームに入っている認知症のおじいさんが、亡き妻を想い、その別れを惜しみながらも妻の元へとつまり死へと山の中をさまよう。ここの舞台となっている奈良の山は生と死の狭間で、その境界が曖昧で、この映画が漂わせる死生観がカンヌの審査員の心を掴んだのだろうな、と思いました。
とは言え僕は世俗的な一市民ですので、やっぱりモノタリナカッタ。。
実際、日本ではこの監督の作風は理解を集めにくく映画製作にあたって資金を集めるのが難儀であったそうだ。それで制作上の都合なのかもしれないが、有名な俳優が出演していない。主人公の老人なんてむしろ演技しているのかどうかすら疑わしい。と思ってウィキペディアを参照すると、なんと監督の知人で奈良の古書店店主!俳優ではないらしい!ス、スゴイ。。 俳優が誰だかわからないような単館上映系の低予算映画は、観客をターゲットになるかどうかで取捨選択するようなマーケティング的な思惑がないため、役者の演技を演技と思わず、その世界観を味わえるのが魅力です。
さてさて長々と書いてしまったが、いつまでも現実逃避しててはいけない!いやいや、映画を観ることに現実逃避を目的としてしまうことがいけない。。映画はやっぱり面白い。自分の骨肉となって、研究なり思索の深さなりに役立つはず、そんな信念を持ってこれからも映画は観続けようと思います。

コメント (2)
私も最近映画よく観てるよ!!
「Lost love」もオススメ☆
田村正和さんが渋くていい演技してるんだよ。
古畑キャラは抜けられないけど…笑
投稿者: jasmine | 2007年07月24日 09:59
日時: 2007年07月24日 09:59
田村正和の古畑キャラは不滅だよねww
古畑のその後のストーリーだと思えばいいんだよww
投稿者: ミゾグリ | 2007年07月24日 21:56
日時: 2007年07月24日 21:56